結の会の初詣ご報告《平成26年1月18日(土)》

結の会の初詣 二堂二社一宮一寺めぐり ~御茶ノ水から上野へ~

遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。結の会では今年もたくさん、あちこち見て歩く計画を立てています。その先がけとして、1月18日(土)には「初詣」と称して、御茶ノ水から上野まで半日かけて歩き、宗教文化勉強会の名に恥じず、宗教の如何を問わずに当たるを幸い、参拝してきました。


12時、JR御茶ノ水駅の「聖橋口」の改札口に集合したのは、芦田、梅田、河辺、斉藤、椎津、伏田、内藤の7名。①徳川五代将軍綱吉が建てた「湯島聖堂」(儒教)から始め、②「東京復活大聖堂」通称ニコライ堂(日本正教会)で丁寧なご説明をうけ、③江戸の総鎮守として1300年の歴史をもつ「神田神社」(神道)で正式参拝をしました。
湯島天神へ行く途中、ちょこっと道を曲がって「妻恋神社」(神道)へ寄り道。日本武尊が入水した妻・妹橘姫を慕ったことから建てられた神社です。愛妻家の皆様はぜひ一度ご参拝を。「湯島天神社」(神道)の御祭神・菅原道真は、ご存知、学問の神様。おりしも受験シーズンを迎え、若者や学生たち、それに父兄の姿で混雑していましたね。名物・梅の花はまだチラホラ。
不忍池を通って上野の山へ。かつてはここからすでに寛永寺の境内でした。寛永寺をたんなるお寺ではなく、江戸庶民が集まる場所にしたいと考えた天海上人は、人集めの手段のひとつとして、不忍池を琵琶湖に見立てて「弁天島」(仏教)を作り、それを見下ろす坂のうえには京都の清水寺になぞらえた「寛永寺清水堂」(仏教)を造営したのでした。天海上人のもくろみどおり、京都に行くことがかなわなかった庶民は、こぞって不忍池に遊びにくるようになり、上野のお山は繁栄したのでした。
鐘は上野か浅草かと詠まれた「時の鐘」のそばを通って、顔だけがほほ笑む不気味な「上野大仏」。もちろん最初は身体もあったのですが、戦時中に供給して顔だけが残りました。そこから、これ以上落ちることは無いと、参拝にくる受験生も多いとか。7年間の修復を経て平成26年1月1日から拝観できるようになった「上野東照宮」(神道)は、徳川三代将軍家光好みのキンピカの唐門と拝殿、それに林立する多くの重要文化財はみものです。
最後は、江戸城の鬼門を守る徳川家菩提寺の「東叡山寛永寺」(仏教)。東の比叡山ということで「東叡山」、寛永年間に造営されたので「寛永寺」、わかりやすいですね。もちろん天台宗です。徳川の歴代将軍のうち6人が、ここの徳川家霊廟に眠っています。これにて初詣ツアーはおしまい。お疲れ様でした。これだけ拝んだのですから、今年は、いいこと一杯ありますよ!!

2015年6月30日