終戦70年、不戦の誓いをあらたに参拝《平成27年9月27日(日)》

 

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今年は終戦70年。結の会では9月27日(日)に有志5人が、千鳥ヶ淵戦没者墓苑の参拝および靖國神社を正式参拝した。千鳥ヶ淵戦没者墓苑は、先の大戦において海外で亡くなられた軍人、軍属、一般邦人を含む戦没者の遺骨を納めた「無名戦没者の墓」であり、国により昭和34年に建設された。終戦記念日や慰霊の団体参拝のほか、いつも殆ど人影のない戦没者墓苑だが、珍しく若者の団体が年配者の説明を受けながら参拝していた。
靖国神社では日曜日のせいか、個人の昇殿参拝の申込みが多く、われわれの回は20数人だったが、その前後にもかなりの人数が昇殿していた。30分ほどの待ち時間があり、手水、拝殿での修祓のあと、ご本殿にあがった。われわれの前には、ハッピ姿の男性が大勢昇殿していたが、彼らは夕刻から手筒花火を奉納する静岡県からの一団であることが、のちほど判明した。

静かな気持ちで昇殿参拝を終えて、遊就館を見学。館を出ると、今日は「秋の夜長参拝 みらいとてらす」というイベントの最終日だそうで、境内には、数多くの光の筒が若者たちの手で並べられていた。スタッフの青年に聞くと、光源はLEDで、筒は雨でも大丈夫なように作られているとのこと。境内各所がライトアップされるほか、神池には舞台が設置され、第一鳥居や遊就館ではプロジェクションマッピングもあるそうだ。すでに手筒花火を見ようと大勢の人たちが集まっていた。
戦後の辛い時代の記憶が次第に人々から薄れていくにつれ、靖国神社のありようも当然変わっていく。今月19日には安全保障関連法が可決・成立した。晴れ渡った空にうかぶ中秋の名月にも、この国がいつまでも戦の無い平和な国でありますようにと祈らずにはいられない。

2015年9月27日