秩父34観音霊場巡拝のご報告《平成26年10月9日~11日》

観音様秩父三十四か所札所のご本尊である観音菩薩は、普段は秘仏として直接お顔を見ることはできない。でも今年は甲午歳。観音さまの眷属である馬にちなんで、12年に一度の午の年だけ、全札所の扉が開かれる。
結の会ではこの機会に、一番の四萬寺から三十四番水潜寺まで、秩父市内と周囲の閑静な山村に点在する札所の寺々を、秩父先達会のベテランガイドの川田さんと秩父の道を知り尽くした運転手さんにお願いして、10月9日からの二泊三日、少々強行軍ではあったが、一気に楽しく三十四か寺を巡拝してきた。下は参加者の一人、YYさんのレポート。

 念願であった秩父34霊場(札所)巡りに行くことができました。同行二人ならぬ善男三人、善女四人と先達さんの川田さんでした。
日程は10月9日から二泊三日でしたが、ジャンボタクシーで回ったので昔の人に比べれば楽なものと思います。然し中にはかなりの石段を登らなければならないところもありました。
観音霊場と称するものは西国及び坂東が夫々33ヶ所、それに秩父33ヶ所で有ったが、全部で100にすべく秩父に一ヶ所追加して34ヶ所にしたそうです。
今年は12年に一度の御開帳の年でしたので、普段拝むことができない秘仏を拝むことができました。
10月9日。先ず西武秩父駅に8:30集合、先達さんの川田さんからの説明と簡単な打合せを行い勇躍出発。
各霊場では観音様に結び付けられている五色の紐を握り観音様と縁(?)ができ、その後蝋燭を点し、その火で線香三本に点ける。そして銅鑼(?)を叩き賽銭をあげ礼拝。その後皆で読経。
お経は開経偈、懴悔文、摩訶般若波羅蜜多心経、十句観音経、普回向を先達さんの木魚でリズムを取りながら先達さんに合わせて。小生読経時に雑念が入ると上手く読経ができないことを改めて確認。
読経の前後に、場所により先達さんからお寺に伝わる霊験記や梵鐘その他の説明を受けました。

各お寺には札所番号(仄聞するに江戸に近いところから順に付番されていると)が付けられているが、回る順番は特にその番号順でなくても構わない。又この番号も江戸時代半ばに変更されているそうです。
我々は、1・2日目は夫々14ヶ所、3日目は6ヶ所と言う具合に34か所を回りました。回った順序などは別途リスト:秩父観音霊場巡礼(クリックでPDFファイルが開きます)をご参照。
巡拝した証に朱印帳に御朱印を戴きワッペン(?)をもらいました。帰宅後そのワッペンを台紙に張り額縁に納めました。

秩父神社前

秩父神社前

最後の34番札所は、かなり深山と言う感じがしました。そこで川田先達さんが御詠歌をあげ、他のものはそのあとについて読経し、無事巡礼を終わりました。帰途、秩父神社に正式参拝をして、無事終了の報告をしました。
但し河辺さんと小生は所用の為に失礼させて戴きました。

帰宅後各寺の御詠歌を読んでみると夫々味わいのあるご詠歌であることを再認識。
実は私は今回の巡礼の前に自転車でやはり二泊三日の計画で回ろうと考え、本と二万五千分の一の地図を求めてそれに札所番号を記入し回る順番を決めていたのですが、日程がなかなか取れないことと 二泊三日ではキツイ行程と仄聞したので躊躇しておりました。そんな折梅田先生から車による秩父巡礼のお誘いがありましたので我が意を得たりと飛びつきました。
行ってみて感激の一言です。梅田先生には感謝感謝です。

最後に巡礼してみた感想を纏めてみますと(思いつくまま)
①皆素晴らしい観音堂であること、又夫々に特徴がありバラエティに富んでいる事。又観音堂のみならず庭も素晴らしいものでした。胎内くぐりも楽しいものでした。
②観音堂はどこも手入れが行き届いていて、地元近隣の方の信仰の篤さを感じました。
③宗派別では、曹洞宗20寺、臨済宗南禅寺派8寺、臨済宗建長寺派3寺、真言宗豊山派3寺で曹洞宗が圧倒的に多いです。どうしてでしょうか。
④観音菩薩は正観音菩薩、十一面観音菩薩、千手観音菩薩、馬頭観世音菩薩、准胝観世音、如意輪観世音菩薩の6種類の菩薩様でした。
⑥秩父霊場は割と纏っているので回りやすいと思いました。
⑩各霊場個々の感想は省略しますが、護国観音の向うに見えた信仰の山武甲山は山肌が削られ痛々しかったです。
⑪ジャンボタクシーの運転手さんは今回が初めてとのことでしたが、中々スムーズでした。
最後になりましたが梅田さん、川田さん、運転手の猪野さん、それに同行の5名の方お世話になり有難うございました。又お会い出来ますよう期待しています。

秩父3 秩父5 秩父4 秩父2 秩父1

2015年7月4日