2016年2月28日(日) 旧中川堤を歩く

春を思わせる2月末のうららかな日曜日、友人の家を訪ねた後、サクラが咲いていると聞いて、近くの旧中川の川辺を散策した。サクラと言えばソメイヨシノが多いが、最近は河津サクラが人気だ。1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜である。花は桃色ないし淡紅色で、ソメイヨシノよりも桃色が濃く、花期も長い。
旧中川堤の桜この日もすでに八分咲きの河津サクラを求めて、近くの住民が三々五々集まり、写真をとる人、お弁当を広げる人、子どもを遊ばせる人などでにぎやかだった。遠くには東京スカイツリーも見える。
旧中川は、東京都江戸川区と墨田区、江東区の境界を流れる全長6.68kmの河川。地元では、3月10日の東京大空襲の犠牲者の慰霊のために、毎年8月15日に「旧中川灯籠流し」が行われていることで有名だ。
かわせみの島川に沿って歩いていくと、中洲に葦の茂る叢があり、その中になにやら小さなコンクリートの建造物が見え隠れしている。水辺に立つ説明版には、「カワセミが生息する川づくり」とある。この葦の中洲にあるコンクリートはカワセミの巣作りのためのもののようだ。いつの日か、カワセミがJRの線路の上を飛ぶ光景が見られるのだろうか。東京都江東治水事務局の健闘を祈りたい。

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