2016年1月1日(金) 年のはじめの…

初詣に浅草まででかけた。歩きなれた隅田川テラス。国技館の前では、門松の前で外国の人たちが並んで写真を撮っていた。門松があるとそれだけで正月の気分になる。隅田川も今日ばかりは動いている船が少ない。たくさんの水鳥たちがのんびりと波に揺られている。あれなむ都鳥、正式名称ユリカモメ。チドリ目カモメ科カモメ属の東京都の鳥だ。

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初春の隅田川

吾妻橋までくるとだいぶ人が多くなった。橋を渡ると浅草寺、のはずだが、なんと見渡すかぎりの人の波だ。警備の人が、参拝する人は列のうしろに並んでくださいと叫んでいる。どのくらいかかるか聞くと、「雷門まで1時間半か2時間、そこから本堂まで1時間だろう」とのたまう。すみません、観音さま、すいているときに出直します。

どこの寿司屋、ラーメン店、スイーツの店の前も行列だ。「まもなく神の裁きがおりるでしょう」と叫んでいるグループさえいる。振袖を着ている若い女性にカメラを向けると、中国の人だった。

こんな人混みを、人々は自爆テロを心配することなく、のんびりと歩いている。隅田河畔にはまだ、ブルーシートや段ボールで作ったホームレスさんたちの家が並んでいるのだが、そうした人たちも、突如、爆弾で吹き飛ばされる心配もせずに寝ていられる、これが日本の正月だ。今の世界情勢では、これはめでたいと言うのだろう。

                    めでたさも 中ぐらいなり おらが春 一茶

 

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