2015年12月30日(水)胸に響いたひとこと

マンリョウ平成27年、西暦でいえば2015年もあと一日で終わる。これが私の今年最後のブログになるだろう。さて何を書こうか。そうだ、今年いちばん胸に響いたことを書こう。

少し個人的なことになるし、本来なら当人にも了解をとっておくことが必要かもしれないが、時間も無いし、お許しはあとでもらうことにしよう。

私には今、病気のために歩くのが少し不自由になった姉がいる。中学ではリレーの選手に選ばれたりして、運動オンチの私にはいつもまぶしい存在だった。今でもゆっくりなら歩けるし、医師の指示で毎日リハビリを続けている。「来年にはもっと歩けるようになるからね」という前向きの姉だ。

だが、いくら歩けるとはいえ、不自由のない私とは比べものにならず、旅行だ、コンサートだと、外に出る機会が多い私は、ついつい、自分ばかり出歩いて悪いなあと思ってしまう。

ある日、「ごめんね、私ばかり出かけて」という私に、姉はこう言った。「あなたには動ける身体があり、好きに使える時間があり、生活に不自由しない程度のお金もある。何よりも大事なのは、やりたいことがあり、行きたいところがあることよ。私に遠慮しないで、好きなように行動しなさい」

これが、わたしの胸に響いた「今年のひとこと」である。姉にとっては自然に出た言葉だったと思う。しかし反対の立場だったら、私は同じように言えただろうか。優しさとか心の広さというより、姉の人間性を感じるひとことだった。

 

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