駿府城(静岡県静岡市)

 JR静岡駅に着いたのはすでに午後8時を回っていた。ホテルにチェックインするとすぐに、歩いて5分の駿府城公園に行った。ここに今回の目的である駿府城が立っている。
 夜の駿府城はこんな感じ。まだ入ることはできるようだったが、公園内は真っ暗で人影もなく、おそれをなして、お堀端をあるいて帰った。

 翌朝、再び駿府城へ。家康公がいたころの天下普請の駿府城は、さぞ豪壮なたたずまいだったことだろう。今やその面影はなく、東御門と巽櫓、坤櫓が再建されていたが、天守台は目下、発掘調査中。中央の広々としたスペースでは、お手植えのミカンの木に囲まれて、家康公は一人で鷹狩りにいそしんでいた。
 一周すると駿河の国の名勝をたどれるように設計されている紅葉山庭園は、伸びやかで清々しい大名庭園。お茶室でお茶をいただき、お礼を言って出ようとすると、時間があればと言って勧められたのは、県庁別館21階にある展望ロビーだった。サル年生まれではないけれど、高いところが大好きの私は、さっそく県庁へ。

 日曜日にもかかわらず、あいそのいいガードマンに導かれて、展望ロビーに行くと、わあ、すごい眺め! 遠くの山並みの上には秀麗な富士のお山、真下にはさっきまで歩いていた駿河城公園。「この紋所が目に入らぬか」とばかりの三つ葉葵が、緑の中にくっきりと浮かんでいた。次は晴れた日に来たい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です