毎年、正月は箱根駅伝で始まる。朝早くから走り出す駅伝は昼過ぎに決着がつくので、TV中継が終わると、やることがなくなるわけだ。久しぶりに近場のお城にでも行ってみようかと思い立った。スマホで見つけたのが、千葉県習志野市鷺沼にある鷺沼城址公園だ。
1.これは土塁だ、
ここは城だ!
京成津田沼駅から10分ほどの習志野市役所の右側の、菊田遊歩道を歩いたところ、とある。築城年は平安時代後期とあるが、築城主も不明、廃城年も不明。なんだかよく分からないが、天下の国宝・姫路城が城なら、これも城、。行くぞ、鷺沼城!
津田沼駅から地図に導かれて菊田遊歩道を歩いていると、右手がしだいに高台になってくる。城が好きになると、高い土地をみると土塁じゃないかと焦るし、土地が低いと空堀だと胸が熱くなる。遊歩道から高台にまっすぐにあがる急な階段は、明らかにかつての城道ではないが、この断崖は私のような素人が見ても、間違いなく城址だ。
階段を上りきると、のどかな公園が広がっていた。2基の前方後円墳が見つかった歴史的な土地だそうで、馬と戦士の埴輪などが立っていた。「鷺沼源太満義諸武士之碑」と書かれている大きな石碑もたつ。鷺沼源太という人とともに戦死した人々の慰霊碑のようだ。台地にはすでに樹木がしげり、周囲の視界を塞がれているが、当時は見晴らしが良かっただろう。城としては好条件である。
2.埴輪はたたずむ
3.鷺沼源太の碑
写真を撮っていると、年配の男性が声をかけてきた。城跡を見るのが趣味なのだと答えると、え、ここは城跡なの、とのたまう。鷺沼城址公園と書いてあるじゃありませんか。立派な城跡ですよ!
4.鷺沼城址公園
夏の一日、千鳥ヶ淵から皇居前広場まで、反時計回りに江戸城、いまの皇居の外側を半周した。まず、半蔵濠に沿って千鳥ヶ淵公園を行く。足下には、幅広くて深そうな半蔵濠、その向こうは皇居の吹上。
半蔵濠と半蔵門
しばらく行くと江戸城への入り口のひとつ、半蔵門が見えてくる。なかなか警備が厳しそうだ。それもそのはず、天皇陛下及び内廷皇族の皇居への出入りはここ半蔵門であるからだ。一般人がここを通ることはない。
半蔵門を過ぎて、皇居一周ランニングの人たちに追い抜かれながらさらに歩くと、外桜田門が見えてくる。皇居のみどり濃い木々、水をたたえた深い濠、か
ビルをバックに外桜田門
なたには丸の内の高いオフィスビルが林立していて、なかなかのビューポイントだ。外桜田門は、江戸時代末期に大老井伊直弼が暗殺された、歴史上有名な「桜田門外の変」の舞台である。
一般に桜田門とよばれる外桜田門は、西の丸警護のために建てられた大きくて立派な桝形門だ。見逃してはもったいない。そこを通って皇居前広場に出る。
坂下門、青い屋根は宮内庁
名高い二重橋は、皇居の正門である。橋越しに伏見櫓と多門櫓が見える。ここは外国の観光客も多く、なかには勝手に柵をこえて記念写真か何か撮ろうとする人たちもいて、警備の人もうかうかしていられない。いつもピーピーと警笛が鳴っている。
車の往来がある坂下門は、宮内庁への出入口となっている。蛤濠にかかる桔梗門(内桜田門)は、皇居参観者や勤労奉仕者なと特別の許可を得た人たちの出入り口だ。
巽櫓と桔梗門
濠の角に立つ櫓は、桜田巽櫓。ここから後ろを振り返ると、遠く、緑の中の高い石垣の上にたつ富士見櫓の屋根が見える。江戸城のなかで現存する櫓は、伏見櫓、富士見櫓、桜田巽櫓の三つだが、どれも往時の面影を残していて美しい。
誘われて何げなく訪れた竹田城跡。朝霧にうかぶ光景から、「天空の城」とも呼ばれているこの城は、霧がなくても、私の心をわしづかみにするにはじゅうぶんな美しさだった。そこから私の城めぐりは始まった。
ではこのブログのトップには竹田城跡がくるだろうって? そんなにうまい具合にはいかない。竹田城跡から帰ってすぐ、一人で城歩きに挑んだのは、子供のころ、城山とよんで遊んだ「滝の城」だった。城歩きの面白さのとりこになった城址をご紹介しよう。
柳瀬川のそばに築かれた平山城
城山神社の石段の上に
本丸跡
本丸虎口
三の丸跡
よく保存された空堀
馬出