2016年6月20日(月)これからの時間をどう過ごそう?

定職を失ったとき、これから有り余るであろう時間をどう消化しようかと頭をひねったものだが、よくしたもので、人から頼まれたり、自分で興味があることなどを少しずつ始めていったら、今では時間が足りなくなるほどになった。公文書館

とはいえ、これというほどのこともしていない。ボランティアで日本語を教えたり、NPOの事務を手伝ったり。好きなところも増えた。小石川の植物園で樹木を眺めるのも好きだし、上野地域に立ち並ぶ博物館・美術館を巡るときは、これぞ東京にいる醍醐味と思うときがある。皇居もよく一周する。はまっている、というほどではないが、皇居に近い国立公文書館も気に入っている。昨夏は「戦後七十年の原点」と銘打ち、「宣戦の詔勅」、鈴木貫太郎内閣の成立から「終戦の詔書」などの原本が展示され、初めて見て感激した。このことは、以前このブログにも書いた。

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熱心にのぞき込む

今年の憲法記念日には、日本国憲法の原本が展示された。同時に「徳川家康展」も開催され、最近の歴史ブームのせいか見学者が多く、ずらっと並んだ家康関係の古文書を熱心に覗き込んでいた。古文書というと、文字通り古い文書だから、くずし字で書かれていてとても読めないと言う人が多いが、実際には明治に入ってもけっこう使われていた文字だし、江戸時代には子どもでも読めたのだ。それを、教えてもらっていないからと言って最初から敬遠するのは、ちょっと悔しい。

というわけで、私も昨年の春から古文書に取り組み始めた。一年近くたって読めるようになったかって? とんでもない、読めない。「家康展」に並んでいた文書も、自慢じゃないが、ほとんど読めない。こんなときには、よし、がんばって読めるようになるぞ、とひそかに誓うのだが、館を一歩外に出るときれいに忘れてしまうのは、きっと年のせいだろう。

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