このところ悲惨なニュースが続いているが、先日は自分がかかわっている活動のなかでも、子どもの貧困のことで胸がつぶれる思いがした。
昨年から「『なくそう! 子どもの貧困』全国ネットワーク」に参加している。と言っても、ときどき寄付金を送る以外は、何をしているわけでもない。ネットワークに入った途端、送られてくる情報量の多さと、全国で子どもの貧困をなくすために活動している人たちの熱心さに、圧倒されるのみだ。
もちろん、彼らの働きだけで世の中にはびこる子どもの貧困はなくなるわけではない。だが、こうした「かわいそうな子どもたち」のことは、日本の一般の人にとって時々雑誌で読んだり、短いニュースで聞くぐらいで、あまり身につまされることはないようだ。私もそうだ。私の回りの友人知人たちもそうみえる。
でも平和で、物がありあまっているように見えるこの平成の時代にも、毎日のご飯が食べられない子供たちは現実に存在しているのだ。空腹に耐えられず、「ティッシュって甘いんだよ」と言って、町角で配られるティッシュペーバーをおやつ代わりに食べている子どもたち。そして、参加したシンポジウムで、地域のつながりづくり・子どもの居場所づくりの実践報告を、黙って聞いているだけの無力な自分。
政府が経済界などと連携して呼びかけている「子供の未来応援基金」の知名度は低く、集まった寄付金は驚くほど少ない。政府の力の入れなさの程度がわかるというものだ。みなさん、関心があってもなくても、一度、ホームページをのぞいてほしい。
「子供の未来応援プロジェクト」 http://www.kodomohinkon.go.jp/
「なくそう子どもの貧困」全国ネットワーク http://end-childpoverty.jp/