2015年8月1日(土)小さくても富士は富士

お山開き「8月1日はお山開きだよ」という富士山好きのK氏の言葉に、東京の各地にのこる富士塚をいくつか巡った。あいにくの小雨のなか、午前10時の北千住駅に集まったのは、K氏と富士塚は初めてというMさんと私の3人。さっそく千住神社に。本殿にお参りののち、参道右側の富士塚にのぼる。高さ4メートルぐらいか。すでに女性の先客がひとり。「雨のため滑りやすいので、登るなら自己責任で」という張り紙もあり、注意深く登っていくと5分で着く山頂には、祭壇とお供えがそなえてあった。次の西之宮稲荷神社の「五反野富士」では、ちょうどお山開きの神事が始まるところだった。宮司さんのお誘いで、ありがたく本殿内のお祭りに参列させていただく。富士塚に立つ数多くの石碑には全てしめ縄がめぐらされ、区の登録有形民俗文化財らしいおもむきだ。下板橋の「池袋富士」は縁日で、子どもたちが賑やかにたくさん登っていたのも楽しい。このすてきな富士山も、危険なので年に一度の山開きの日しか登ることができない。それにしても、本物の富士山といい、日本各地の○○富士となづけられた山といい、ミニチュア版の富士塚といい、聖徳太子から始まる富士山好きは、きっと日本人のDNAに組み込まれているのだろうと、いつも思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です