ジャーン、シャンシャン

予報では翌日から寒くなるという日の朝、おもいたって、上野動物園にでかけました。もちろん、お目当てはもちろんベビーパンダのシャンシャン!

動物園近くには、こんなプラカードを持ったおじさんが立っています。「整理券配布中」だったらラッキー! すぐ動物園に走ってください。でも、「配布終了」だったら、残念ながら今日、シャンシャンには会えません。あきらめが大切。

動物園前にはいつも入場券を買う長い列が。事前に入場券を買っておくことをお勧めします。長い行列を横目に、右に2人の女性がさっさと入っていく姿が見えるでしょ。あの二人はすでに入場券をもっているのです。

入園したら、なにはともあれ、すぐに整理券をゲットに行きましょう。1日約9,500枚。年齢にかかわらず1人1枚です。走らないで! 余裕があったら、そばに立つ五重塔もご覧ください。重要文化財ですよ。

これがなにより大切な整理券。整理券にはパンダ舎に入れる時間が書いてあります。私は9時過ぎに動物園に着き、9時35分からの整理券が受け取れました。
記念にもって帰りたかったのに、パンダ舎に入る前に回収されてしまった!

整理券はゲットしたし、問題はシャンシャンに会えるかどうかです。晴れた日は屋外放飼場か室内2号室にいるとのこと。パンダ舎から出てくる人たちは余裕の表情。会えたのかなあ。

いよいよパンダ舎に入ると…、あっ、何か黒と白のものが動いてる! みんなの指さす方向にいたのは母さんパンダのシンシン。つきまとう子どもから解放されて、やっと落ち着いてもぐもぐタイムです。
肝心のシャンシャンはどうしたの、シャンシャンに会いたい! 人々の熱気に押されて、隣の部屋に。

あ、シャンシャンだ! かわい~い! でもシャンシャンは、木の上でぐっすりと眠り込んでいて、子どもたちが呼んでもピクリとも動きません。
30秒は無常にもアッという間に過ぎ去り、心を残しながらもパンダ舎を後にするのでした。

隣の檻の前にも人がいっぱい。
あれっ、ここにもパンダがいるっ。これはパパパンダのリーリー。人気者の座を息子にとられ、安心したのかふてくされているのか、後ろ姿が寂しそう。
そんなわけで、晴れた初春のいち日をひさしぶりの動物園で楽しんできたのでした。

皆既月食

2018年1月31日の夜、日本各地は皆既月食にわきました。
いつも行く川の土手は、私の天体観測所。もう部分食がはじまっていました。
今回の皆既月食は、NASAによると「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」だそうです。スーパームーンは地球に月が近づいた際にみえる大きな月のこと。1ヶ月に2度満月になるのがブルームーン。そして、ブラッドムーンとは皆既月食のこと。本日、日本各地で観測できるのが、まさにこの「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」なのだそうです。

土手には三々五々、月食を見に来る人が歩いているんですが、見えますか。双眼鏡を持った二人連れ、犬を連れた親子、座り込んでカメラをセットしている男性…

9時をすぎました。だいぶ食がすすんできたでしょう? ほらね。陰になった月の部分も見えます。

遠くでは皆既月食など知らぬ顔で、世間の光がきらめいています。

食はどんどん進みます。
周りは真っ暗。遠くで犬が鳴き始めました。

三日月みたいです。
きれいです、静かです、聞こえるのは、遠くで鳴いている犬の声だけ。

もうほとんど見えなくなりました。もうすぐ皆既食ですね。
タクシーからドライバーがおりてきて、写真を撮っていきました。写るのかなあ。

10時すぎ、皆既月食となった月は、見えなくなるわけではなく、赤みをおびて、でも、たしかに丸いお月さまです。
皆既食が終わって再び大きな月に戻るまで1時間以上。それまで見ていると、風邪をひきそうです。だから今回はこれでおしまい。おやすみなさい。