日本研究書・論文集の出版

日本の宗教と歴史思想

『日本的宗教与歴史思想――以神道為中心』
(『日本の宗教と歴史思想――神道を中心として』)
劉岳兵主編、天津人民出版社、2015年1月発行

本書は「南開大学梅田善美日本研究基金」の援助を受けて出版されたもので、二つの特集で構成される。一つは「神道と日本思想文化」という主特集で、もう一つは「史学史と日本思想文化」という小特集である。前者は主に2009年から神道国際学会の援助によって南開大学日本研究院に創設された「日本思想文化講座」に、創設以来五年間に招聘された講師たちの、神道に関係する講演に基づいたもので、「神道と日本思想文化総論」、「神道の歴史原典と基本概念論」、「神道思想文化史論」という三つのコラムで編成されている。中には『国史大辞典』の二項目である「天皇」(家永三郎)と「神社」(薗田稔)、そnohoka
に、論文21篇を収録する。巻頭には中国の神道研究代表者である王守華氏による特別寄稿「私の日本神道研究のあゆみ」が掲載されている。また、本論文集の前書きとしての「編集者の話」には、本書出版に至った経緯が詳しく述べられている。中国語。

『「中国式」日本研究的実像与虚像――重建中国日本研究相関学術伝統的初歩考察』
(『「中国式」日本研究の実像と虚像――中国日本研究の相関学術伝統を再構築するための初歩的考察』)
劉岳兵著、北京:中国社会科学出版社、2015年5月発行

本書は中華人民共和国成立以来の日本史研究、特に日本思想史、中日文化交流史の分野での研究現状、課題及び問題点を系統的に分析し、評論する12点論文で構成されている。附録に作者である劉岳兵氏の著作についての書評5点を収録する。中国における日本研究の学術伝統を再構築するために、「回帰原典」の重要性を強調することが、本書の主眼である。中国語。