日本研修旅行団から最後の報告書『期會』届く

 「梅田善美日本文化研究基金」が2014年から実施していた浙江工商大学東亜研究院(中国・杭州市)への日本研修旅行の助成金提供は、本年度(2018年)で最終回を迎えた。

 この企画は、梅田善美が生前から、中国の若いひとたちに自分の目で日本を見てほしいという願望を持っていたことから実現したもので、5年間で34人の男女院生が、研究院による厳しい選抜を受けて、訪日した。

 最終年度に当たる本年は、7名の院生が、2名の教師に伴われて来日、東京を皮切りに、8日間、東北・北海道の大学や研究機関を訪問して交流した。冊子『期會』は、帰国したかれらが、それぞれに原稿を執筆、写真をもちより、全体を編集して、まとめた日本見聞記で、忙しい日程を、にぎやかにめぐり歩いた若者たちの楽しい旅行記になっている。

 東亜研究院院生による日本滞在記も、これで5冊めになった。毎年のことながら、日中の文化交流の軌跡をどう辿り、どのような感想を持ったか、興味深く新鮮につづられていることに感心する。ご関心のある方はご一報くだされば寄贈いたします。

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