9月29日(木) 毎年やってくる律儀さよ

秋9月がくると、決まって訪れるそ律儀な客がいる。私はその訪れを、一年間、待っている。 %e5%bd%bc%e5%b2%b8%e5%89%8d%e3%81%ae%e3%83%92%e3%82%ac%e3%83%b3%e3%83%90%e3%83%8a

その名は、ヒガンバナ。

その名にたがわず、秋の彼岸がちかづくころになると、ニョキッと花径が顔を出し、あれあれと思っているうちに、先端に芯の長い朱赤色の花を%e3%83%92%e3%82%ac%e3%83%b3%e3%83%90%e3%83%8a咲かせる。

花の色から曼珠沙華とも呼ばれるこの花は、鱗茎に毒をもつので、ネズミやモグラの害を防ぐために、田のあぜ道に植えられた。嫌いという人もいるが、私はとても好きだ。 

今年は気候が不順だったせいか、なかなか地中から茎を出さず心配したが、彼岸の中日を過ぎて2日目に、やっと花を咲かせた。隣家の白いヒガンバナは、彼岸の入りを待たずに花が咲いたのに。

花が咲き終わるころに、線形のスッキリした茎が伸び、春に枯れる。葉は花を見ることはなく、花dsc05300は葉を見ることがないので、別名「葉見ず花見ず」というそうだ。誰がつけたか、粋な名ではないか。 

ヒガンバナが盛りをすぎるころになると、金木犀のよい香りがただよい出す。私の小さな庭にも、それなりに秋がやってくる。

9月16日(金) 輝く女性たちに乾杯!

9月17日(土)から1016日(日)まで、国立公文書館では、秋の特別展として「時代を超えて輝く女性たち」を開催している(写真1)。開催前日の916日、友の会会員のための内覧会が開かれたので、参加してきた。

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写真1 国立公文書館

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写真2 留学派遣決定書類(重要文化財)

1330分、一人ずつに音声ガイドが手渡され、内覧会開始。公文書館から事前に送られた解説書を読んではいたのだが、実際の文書を見せられると、納得度の度合いが違う。

最初の展示は、史上名高い、津田梅子ら5人の女子留学生の米国派遣が決定した明治四年の文書であり、重要文化財に指定されていた(写真2)。

さらに驚いたのは、大山巌が山川捨松との結婚のために、明治16年に太政大臣三條實美に提出した結婚願で、これも重要文化財であった(写真3)。勅任官の結婚の際には勅許を得ることが必要だったそうだが、結婚願が重要文化財ということに驚いたのである。

展示されたさまざまな公文書には、学校時代に歴史の時間で学んだ人々の名前やら、実際に顔を見たことのある人の名前が散在していて、ただ感心して眺めいるのみ。

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写真3 結婚願(重要文化財)

内覧会に参集した多くの年配の人々も熱心に見入っていた。

私が社会に出たとき、男性と女性との差別は厳然としてあった。女性は男性に従わなければならない不条理を、世間が感じはじめた時代だった。

それに先んじて女性の自立と地位向上に努力した多くの先駆者のおかげで、我々はいま、こうしていられる。今回紹介された女性たちをはじめとする先駆者に敬意を表するとともに、これらの重要な公文書を世に示された国立公文書館に感謝したい。

 

9月4日(日) さあ、森を歩きに行こう

最近、樹をみることにはまってしまった。

もともとは所属しているNPO社叢学会が主催している社叢見守り隊というのに入って、今年の5月から数人の仲間とともに都内の神社の森を見て回っていたのだが、そのうち、境内に立っている木々の種類が気になりだし、あの木は何だろうと知りたくなったのがきっかけだ。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

神社の、いわゆる鎮守の森の現状を見て回り、問題点を探ろうというのが、社叢見守り隊の目的だが、私などは勝手に同行して、境内に生えている樹木をみて、あれは何の木だろう、これはきっと何の木だよ、と騒いでいるにすぎない。

これがけっこう楽しい。樹木に詳しい人が一緒にあるいてくれると、なお楽しい。街路樹を見上げながら歩いていて、自転車にぶつかりそうになったが、それもまた楽しい。

自分でも樹木の種類を調べたくて、知らないうちに書棚に樹木関連の本が増えてきた。このサイトにも、「森を歩こう、樹をみよう」というページを作ってしまった。DSC01213

そのうち、樹をみながら、関東一円を歩く予定だ。年齢、性別を問わず、同好の士を募っている。

さあ、あなたも樹を見ながら、森を歩きませんか!