宗教文化勉強会「結の会」

出羽三山2神道、仏教その他の宗教文化について勉強する会です。関心をもつ人たちが集まって、主にフィールドワークをしています。

暑さにめげず富士塚めぐり《平成27年8月2日(日)》

富士塚

富士塚

結の会では8月2日、神道研究会「葦の会」と合同で、「東京の富士塚めぐり」を実施した。気温35度に迫る猛暑の中、両会から9人が参加し、都内だけでも約80あると言われる富士塚のうち、4カ所を踏査。長らく富士塚の研究をしてきた河辺修造さん(結の会会員)を先達に、民衆による組織「富士講」が育んだ富士信仰の象徴的な遺産を、汗まみれになりながらも、しっかり見てきた。以下はTS氏によるレポート。

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2015年10月19日

終戦70年、不戦の誓いをあらたに参拝《平成27年9月27日(日)》

 

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今年は終戦70年。結の会では9月27日(日)に有志5人が、千鳥ヶ淵戦没者墓苑の参拝および靖國神社を正式参拝した。千鳥ヶ淵戦没者墓苑は、先の大戦において海外で亡くなられた軍人、軍属、一般邦人を含む戦没者の遺骨を納めた「無名戦没者の墓」であり、国により昭和34年に建設された。終戦記念日や慰霊の団体参拝のほか、いつも殆ど人影のない戦没者墓苑だが、珍しく若者の団体が年配者の説明を受けながら参拝していた。
靖国神社では日曜日のせいか、個人の昇殿参拝の申込みが多く、われわれの回は20数人だったが、その前後にもかなりの人数が昇殿していた。30分ほどの待ち時間があり、手水、拝殿での修祓のあと、ご本殿にあがった。われわれの前には、ハッピ姿の男性が大勢昇殿していたが、彼らは夕刻から手筒花火を奉納する静岡県からの一団であることが、のちほど判明した。

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2015年9月27日

寛永寺徳川霊廟特別参拝《平成27年3月1日(日)》  

寛永寺

寛永寺

小雨から大雨になりそうな気配の3月1日、結の会からの参加者6人は、午後2時からの寛永寺の徳川霊廟特別参拝に参列した。
総勢40人ほどの列席者は、本堂(根本中堂)に集合したうえ、寛永寺の僧侶の方の先導により、般若心経をあげてご本尊さまにご挨拶の法要。その後、寛永寺の成り立ちから居並ぶ仏さまのことなど詳しく説明をうけた。

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2015年7月6日

春日若宮おん祭参拝《平成26年12月17日~18日》

おん祭り参加者

おん祭り参加者

奈良の春日若宮おん祭は、毎年12月17日を中心にした数日間に催行される國指定重要無形文化財のお祭りで、今年で第879回という歴史を誇る由緒ある祭礼である。中心となる17日は、午前零時に春日大社の若宮に鎮座される神さまを、ご本殿から仮の御殿である御旅所へお迎えし、一日24時間だけ饗応と芸能でお慰めし、24時には御殿にお帰りになる若宮さまをお見送りする、優雅で素晴らしいお祭りである。今回、結の会からは7名が参列した。

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2015年7月5日

秩父34観音霊場巡拝のご報告《平成26年10月9日~11日》

観音様秩父三十四か所札所のご本尊である観音菩薩は、普段は秘仏として直接お顔を見ることはできない。でも今年は甲午歳。観音さまの眷属である馬にちなんで、12年に一度の午の年だけ、全札所の扉が開かれる。
結の会ではこの機会に、一番の四萬寺から三十四番水潜寺まで、秩父市内と周囲の閑静な山村に点在する札所の寺々を、秩父先達会のベテランガイドの川田さんと秩父の道を知り尽くした運転手さんにお願いして、10月9日からの二泊三日、少々強行軍ではあったが、一気に楽しく三十四か寺を巡拝してきた。下は参加者の一人、YYさんのレポート。

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2015年7月4日

増上寺徳川霊廟特別参拝 《平成26年9月20日(土)》

曇りがちの土曜日、男性一人を含む結の会の7名は、増上寺の三解脱門に集合。この山門は、正月恒例の箱根駅伝で、都内を疾駆する選手たちの背後に必ずテレビにうつる東京の名所である。増上寺は、浄土宗の七大本山の一つで、正式呼称は、三縁山広度院増上寺(さんえんざんこうどいんぞうじょうじ)。ご本尊は阿弥陀如来。徳川家康の帰依をうけて、徳川家の菩提寺となった。

御本堂の阿弥陀如来にご挨拶したあと、さっそく、特別参観実施中の徳川家の霊廟に向かった。

徳川十五代の将軍は、4カ所にわかれて葬られている。日光東照宮=初代家康(75歳没)・三代家光(48歳没)。芝増上寺《江戸城の裏鬼門を守る菩提寺》=二代秀忠(54歳没)・六代家宣(51歳没)・ 七代家継(8歳没)・ 九代家重(51歳没)・ 十二代家慶(61歳没)・ 十四代家茂(21歳没)の6人。 上野寛永寺《江戸城の鬼門を守る菩提寺》=四代家綱(40歳没)・五代綱吉(64歳没)・ 八代吉宗(68歳没)・十代家治(50歳没)・ 十一代家斉(69歳没)・ 十三代家定(35歳没)の6人。谷中霊園=十五代慶喜(77歳没)。

ここ増上寺には、上記の将軍のほか、崇源院(二代秀忠公夫人)、静観院(皇女和宮、十四代家茂公夫人)ら五人の正室、三代家光公側室桂昌院(五代綱吉公実母)はじめ五人の側室ほか歴代将軍の子女多数が埋葬されている。

ボランティアガイドの方の丁寧な説明によれば、増上寺の広い境内に壮麗に立ち並んでいた徳川家の霊廟は、昭和20年に2度の大空襲をうけて焼失。しばらくのあいだ荒廃にまかされていたが、昭和三十三年(1958年)から文化財保護委員会が中心となり、詳細なる学術調査が行なわれ、そののち、土葬されていた将軍たちのご遺体は桐ヶ谷にて荼毘に付され、現在地に改葬されたとのこと。

参拝のあと私たちは、消失を免れたものの今は増上寺境内ではなくなった重要文化財「旧台徳院霊廟惣門」(二代将軍秀忠廟所の惣門)、家康を祀る芝東照宮、第七代将軍家継の有章院霊廟「二天門」、将軍が増上寺を参詣する際に用いられた「御成門」などを見学して解散した。

2015年7月3日

出羽三山参拝《平成26年6月6日(金)~8日(日)》

出羽三山巡拝、ならびに東日本大震災で被災された神社をめぐって
出羽三山とは、山形県中央にそびえる月山(1984m)、羽黒山(414m)、湯殿山(1504m)の総称で、6世紀に開山され、修験の山として今も人気があり、海外からも沢山の修行者が集まるほどです。26年6月6日(金)~8日(日)、結の会はこの三山に鎮座される神社を参拝しました。今回の結の会の先達は、仙台にお住まいの渡辺さん。≪続きを読む≫

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2015年7月2日

伊勢神宮古殿拝観《平成26年3月17日(月)~18日(火)》

豊受宮古殿拝観

豊受宮古殿拝観

伊勢の神宮に尊崇の念をもつ方々には、昨年の第62回御遷宮につぐ本年は、外宮ご正宮の古殿を拝観できる20年に一度の機会です。20年間、御正宮として豊受大神様を御守りするお役目を終え、まもなく解体されて次のお役目を待つ豊受宮の古殿を、結の会有志は、ご多用のあいまを縫っておいでくださった神宮の副楽師長・岡茂男氏のご案内で、じっくりと拝観して感謝を捧げました。

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2015年7月1日

結の会の初詣ご報告《平成26年1月18日(土)》

結の会の初詣 二堂二社一宮一寺めぐり ~御茶ノ水から上野へ~

遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。結の会では今年もたくさん、あちこち見て歩く計画を立てています。その先がけとして、1月18日(土)には「初詣」と称して、御茶ノ水から上野まで半日かけて歩き、宗教文化勉強会の名に恥じず、宗教の如何を問わずに当たるを幸い、参拝してきました。

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2015年6月30日

筑波山参拝のご報告《平成25年11月17日(日)》

筑波山関東平野で「西の富士、東の筑波」と並び称される秀麗な筑波山。イザナギ・イザナミの二神を祀る二つの嶺をもつその姿は、一度は眼にすると忘れられません。「筑波嶺の峰よりおつる男女川…」と百人一首にも詠まれ、『常陸国風土記』には富士と並んで筑波の神が登場します。東国を平定した日本武尊が足を運んだ伝説でも有名です。 結の会では、25年11月17日(日)、山腹の筑波山神社に参拝し、イザナギを祀る西側の男体山、イザナミを祀る東側の女体山を登拝しました。参加者は、芦田、梅田、河辺、熊谷(千)、熊谷(正)、斉藤、椎津(敬称略、五十音順)の7名。   【写真=筑波山】

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2015年6月29日