第44回 鎮守の森見守り隊 ご報告(令和2年2月1日)

2月1日午前10時、JR京浜東北線「上中里」駅に集合したのは、男女合わせて13名、いずれも顔なじみの常連です。その中には久しぶりの有田ドクターの姿もあって、今回は実り多き見守りができそうな予感です。

①平塚神社

上中里駅に近い崖の上に鎮座しています。お寺のような外観のご本殿で、明治の神仏分離のときに神社となったのかもしれません。祭神として祀られているのが源義家兄弟というのもお寺の感じがしますが、由緒には豊島氏が源氏三兄弟の徳をしたって社を建てたとあります。長い参道にはケヤキが並び、付近の崇敬を集めている感じがしました。

② 七社神社

いかにも西ヶ原村の鎮守という神社です。拝殿前には左に御衣黄(ぎょいこう)、右に福禄寿(ふくろくじゅ)という桜が植えられています。桜の時期に来てみたいですね。
境内の左側に進むと、熊野神社、天祖神社など境内末社が多く並んでいます。ご神木の「願掛け銀杏」のそばには、かつてはご神木としてあがめられていた一本杉の大きな切株も残っています。数日後にせまった節分の豆まき用に、渡り廊下には幔幕が張られていました。

③ 装束稲荷神社

東京のパワースポットらしいです。王子稲荷神社の摂社で、境内にかつては王子稲荷に参詣する各国のお使いがここで装束を整えたとあります。今も初午の時は参拝者が多いそうです。神社の前のお店もキツネの面が並んでいました。

④ 王子稲荷神社

あるとき男が、めかしこんでいる女キツネをみつけました。「ははあ、化かすつもりだな」。男は、わざと化かされたふりをして近くの料亭に女キツネをさそい、ドンチャン騒ぎしたあげく、一銭も払わずにドロンしてしまいました。女キツネは化けの皮をはがされて、叩かれたり蹴飛ばされたり。数日後、悪いことをしたと思った男は、ぼた餅を土産にもって謝りに行きました。土産をもらった子キツネが「おっかさん、人間が謝りにきてぼた餅をもらったよ」というと、母きつねは「あぶない、あぶない、人間は化かすからやめておおき。馬のフンかもしれない」
落語「王子のキツネ」の一節です。人間を化かすといわれるキツネが、人間に化かされるという有名な話。キツネってなんか不気味でしかもユーモラスな感じですね。

⑤ 王子神社

最後に参拝した王子神社は、熊野から勧請された由緒正しき神社です。それが王子という地名の由来となっています。明治時代には、准勅祭社でしたが、千五になってその制度もなくなり、今は元准勅祭社でつくった「東京十社めぐり」の一社として人気があります。

今月の鎮守の森の見守りはこれでおしまいです。青空の下、有田ドクターの樹木についての懇切なご指導もあって、よい見守りができました。皆さま、お疲れ様でした。

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