バウンスボールをご存知ですか

このコラムをお読みの皆さん、皆さんは《バウンスボール》という言葉をお聞きになったことがありますか? バランスボールではありませんよ!!

耳慣れないこの言葉、これは鳥取県発祥のシニア向けのボールゲームです。

鳥取県と言えば、日本一人口が少なく、若者がいない、・・・すなわち老人がすご~く多い県なんです。

そこでエライ誰かが考えたんですね。何とか老人を少しでも健康にして、病院通いを抑えよう、医療費削減をしよう!と。 ところがこのゲーム、本当に老若男女誰もが身体を動かして楽しめるスポーツなのです。

ルールや概要を簡単に説明しましょう。

  • コートはバトミントンのシングルのコートを使用します。ネットの高さはテニスぐらい。
  • 非常に柔らかいボール(ビーチボール位、でもつるつるではない)。大きさはバレーボール位のもの。このボール特殊なので一般のスポーツ用品屋さんにはありません。
  1. 1チームは3人制で、60才より若い人は一般チーム。 60歳以上はシニアチーム。一応男女別ですが、混合もありです。ただし一般のチームにシニアが入ってもOKです。
  2. 対戦は2チームで行います。3人のうち2人が少し前方で左右を守り、一人が後方中央に立ちます。まれですが、1人がケガなどしたら、2人ですることもあります。
  3. ジャンケンで勝ったほうが、先にサーブをします。サーバーはコートの右半分に立ち、対角線の相手のコートに、手の平で自分のコートにワンバウンドをさせて、打ち込みます。
  4. 3人の内の誰がレシーブしてもよいのですが、必ずワンバウンドしたボールを、相手コートに返します。
  5. ボールを打ち返せなかったり、打ち返したボールがコートの外にでたら、アウト。相手が1点をとり、サーブ権をとります。
  6. この繰り返しで、10分間で11点を先に取ったほうが勝ちになります。10分たっても双方とも11点とれなかったら、多い点数を取ったほうが勝ちです。引き分けはありません。同点の場合はどちらか先に点を取ったほうが勝ちになります。

老いも若きもと書きましたが、確かに年齢の壁は高いもの。でも安心してください。70歳以上には恩恵があります。黄色い襷をかけるのです。これをかけた人はワンバウンドで無く、ツーバウンドでボールを受けることができるのです。黄色の襷には最初は皆さん抵抗があるようですが、一度かけてしまえばすごーく楽にゲームができるのです。

書いてみるととても簡単なようでしょ。でも、実際はチームによってレベルの差があったり、個人でも凄く攻撃力のある人もいて、なかなか奥深いゲームなんですよ。

私たちのクラブは週2回、2時間半ほど練習をしています。始まる前にする30分近くのストレッチ、準備体操、これが目的で参加している人もいます。普段運動をしてない私ですが、このバウンスボールだけは、無理にでも参加して体を動かし汗をかいています。多分とても楽しいからでしょう。

年に5,6回ほど県内や市内での試合があり、その都度最高齢者が表彰されますが、83才とか85才とかの方で、皆さんとても溌剌としているんですよ! 私もその日までがんばりましょう!

ただ残念なことにこのゲーム、県外ではあまり普及していません。先日、県の試合の際にえらい方のお話があり、以前は全国大会もあったとか。また神奈川県のある市ではバウンスボール人口が1000人とかいうことでした。ただ県ごとにルールが統一されていないようですが… 発祥の県としては何とか全国大会を開催したいようです。

こんな楽しいゲーム、是非皆さんに興味を持っていただけたらいいな、と思っています。声をかけていただいたら、さっそくコーチにうかがいますよ、もちろんボランティアで!

 

#バウンスボール
#鳥取県
#シニア向けスポーツ

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